COLUMN
2024.09.25
第2回KIDSバランスボールDANCE大会優勝チーム
東京から一番遠い町高知県宿毛市にて誕生した
SUKUMO’n STARS。
小学校2年生から5年生までの7人の
KIDSバランスボールDANCEチームです。
KIDSクラス誕生のきっかけはコロナ禍
のんびりした田舎町の宿毛市ではありますが
近所では安全に遊べる場所は少なく
近所の子どもたちのほとんどが
家の中で遊んでいました。
そんな中コロナが発生し子どもたちは
外へ出ることすらできなくなり、
子どもの運動不足はさらに
加速していったことを目の当たりにしました。
元々大人向けに開講する予定でしたが、
室内でできるバランスボールを
子ども向けの運動として取り入れていこうと決意し
KIDSクラスを開講することにしました。
開講してからすぐに
体力メンテナンス協会の主催する
キッズバランスボールDANCE大会というものが
あることを知り、楽しそうにパフォーマンスをする
子どもたちを目にしたSUKUMO’n STARS。
日々の運動習慣のレッスンに DANCE大会出場という
新たな目標も加わりました。
KIDSクラス開講当初はやる前から
「できない」「難しい」
という発言が目立った子どもたちでしたが、
バランスボールを使って弾んで行う有酸素運動を
行いながら身体の土台としての体力づくりを
重ねることで次第に挑戦する力が付いてきました。
できるかできないかを判断する前に
一度やってみようとする姿は
この1年でとても成長した点です。
さらには子ども同士の会話にも変化が。
人と違うことや、間違いを指摘することが多く
言い合いになることもありましたが、
運動の継続による生活習慣の向上とレッスンの中で
姿勢など身体の仕組みを学ぶことで身についた知識を
行動に移すようになり自分自身が整うことで、
子どもたちの会話の中で相手のいい所を
見つけられるようになったり、お互いに助け合う姿が
見られるようになりました。
自分の身体を整えることで心も成長していることに
気付かされ講師としてとてもうれしい変化でした。
そんなSUKUMO’n STARSは結成から1年後、
目標としていた
KIDSバランスボールDANCE大会に
出場することになりました。
第2回バランスボールDANCE大会の優勝賞品がなんと
「東京で開催されるSummerpartyの舞台」
ということがわかると子どもたちは
東京に絶対行く!!
と全員が一致団結して練習をするように。
目標が明確になると子どもたちも
一回一回のレッスンを丁寧に熱意をもって
取り組むようになりました。
人は目標を持つとこんなに意欲がわいてくるのだなと
子どもたちから力をもらえた気がしました。
と同時にその環境を大人が与えていくことが
大切だということにも気付かされました。
大会当日、全国各地のチームが集まる中
オンラインで開かれたDANCE大会に出場しました。
ご近所インストラクターのあすか先生にも協力頂き
高知県のよさこいにちなんだ動きを取り入れて
子どもたちと何度も練習を重ねてきました。
そして結果はなんと優勝!!
一番驚いていたのは
講師である私だったように思います。
うれしさと共にこみあげてきたのが、
東京どうやって行く???
でした。
というのもKIDS大会が開催されてから
優勝ステージまでは3週間。
夏休み真っただ中で
みんなのスケジュールは合うだろうか。
しかもSUKUMO’n STARSは東京から一番遠い町。
飛行機のチケットなど取れるのだろうか?
そんな思いがよぎりました。
そんな私の心配をよそに動いてくれたのが
保護者の皆さんでした。
東京行きが決まった時、行くか行 かないかではなく
行けるように仕事などの調整をしてくれ
何とかして行かせてあげたいと動いてくれたのです。
子どもたちの日々の行動により
その姿を間近で見て感じていた
保護者の皆さんの心を動かしたのだと感動しました。
なんせ高知県宿毛市から東京に行くには
空港まで3時間
そこから飛行機と電車を乗り継いで計6時間、
もしくは電車と新幹線を乗り継いで実に10時間。
東京に行くというのは宿毛に住む私たちにとっては
海外へ行くのと同じ感覚なのです。
それからというもの奇跡的にチーム全員の
スケジュールと
東京までの道のりのチケットも手配でき、
心配されていた台風の影響もうけることなく
東京へたどり着くことができました。
東京へ行く道中、
チームのみんなと東京に行けることを喜ぶ姿を見て
これを自分たちで勝ち取ったんだなと
行く前から感動していました。
憧れの東京はテレビで見たことのある
街並みや景色・人の多さに刺激を受けながら
無事に会場にたどり着いた子どもたち。
リハーサルとは違い本番は
154名もの人が見る中での発表。
「こんなに人がいるなんて知らなかった」
と緊張もしながらも
優勝チームとして堂々とダンスを
披露することができました。
贅沢なことに舞台では協会テーマソングを手掛けた
ルンヒャンさんの生歌とDJの演奏による
バウンスアップのダンスも
披露させていただきました。
初めて見るものだらけで特にDJの機材とDJさんに
釘付けになっていた
子どもたちの顔がとても印象的です。
普段体験できない
初めての感覚に刺激を受けていました。
DANCE発表後、リーダーは
「これからももっと練習を重ねて
活動していきたいと思います。」
と未来をみて答えていました。
大きく、そして頼もしい姿に今でも胸が熱くなります。
ダンス大会をきっかけに
子どもたちのエネルギーによって
大人たちを巻き込んでの東京までの道のり。
これも基礎として体力づくりを行ってきた賜物です。
この経験が子どもたちを
また一つ大きく成長させたと思っています。
高知県宿毛市から次はどこへ行くのか、
東京へ行けたから次はどこへでも行けそうです。
KIDSバランスボールDANCE大会を通して
私にも新たな目標ができました。
子どもたちの体力づくりをするときには
親が元気でいないといけない!
ママ・パパの体力がないと遊びに行こう!
ともならない。
子どもだけでなく子どもの周りの大人にも
この体力メンテナンスを届けていきたい。
そう思っています。
SUKUMO’n STARSの次の目標は海外進出だ!!
子どもの体力づくりをきっかけに開講した
KIDSレッスンの未来が
想像もしなかったことになるなんて
驚きとともに体力メンテナンスの
可能性を実感しています。
体力をつけていくと
面白い未来につながるのかもしれないなと。
一般社団法人体力メンテナンス協会認定
バランスボールインストラクター
体力指導士
産後指導士
永山杏菜