COLUMN

2016.08.12

メンタルヘルスとは何か

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「メンタルヘルス」とは、精神面における健康、心の健康を表す言葉です。

心の健康、ときくと、神経症、精神病、アルコール依存症などの精神疾患を抱える人だけの問題だと捉えがちですが、実はそうではありません。

心の健康=メンタルヘルスとは、情緒的健康(自分自身の感情に気づき、表現できること)、知的健康(適切に状況を分析し、現実的に問題を解決できること)、社会的健康(他人、社会と適切かつ建設的な関係を築けること)、人間的健康(人生に目的、意義を見出し、主体的にコントロールできること)など、いきいきとした自分らしい人生を送るために必要な健康状態を兼ねそろえた状態を指すのです。

 

「メンタルヘルス」対策は、企業の重要課題。

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長引く不況、リストラ、成果主義。それに伴う労働条件の悪化。

加えて、人間関係の悩みや仕事上のトラブル。

現代社会では、職場において、ストレスや疲労をほんの少しも感じていない、という人の方が珍しいのではないでしょうか。

性格的傾向(几帳面、仕事熱心など)、遺伝的原因、構造的ストレス(体の歪みなど)等、個人が元から持っている要因に、職場やプライベートでのトラブルや不安による過度のストレスなどの環境要因が加わることにより、うつ病やパニック障害、睡眠障害、不安障害などの精神疾患を引き起こすケースも、実は少なくありません。

精神疾患による休職・離職の件数は近年飛躍的に増加しており、それは同時に労災補償の請求件数も増加していることを示しています。

従業員がうつ病などの精神疾患を発症することは、労働力の損失や生産性の低下を招くだけでなく、労災補償による経費の増大、企業イメージの悪化など、二重にも三重にも企業を圧迫することに繋がっていきます。

そこで重要になってくるのが「メンタルヘルス」対策(=メンタルヘルスケア)なのです。

従業員が仕事に意義を感じ、高いモチベーションを保つことができる職場環境。それこそが、心の健康=メンタルヘルスを維持できる環境です。

そのような職場では、生産性も高まり、企業の利益は自然と上がっていきます。

そのため、個々の従業員に寄り添い、問題解決への支援や、企業全体のシステムの改善に取り組むことが、今や企業にとって重要な課題となっているのです。

 

企業がすぐにでも取り入れられる、有効なメンタルヘルス対策とは

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うつ病や抑うつ状態を引き起こす要因の一つとして、運動習慣が失われることが挙げられます。

有酸素運動はストレス軽減に絶大な効果をもたらします。

身体活動の多い者、スポーツをする者は、うつ病への罹患率が2~3割低いという研究結果も出ています。

つまり、従業員の日常生活の中に運動、特に有酸素運動を取り入れることが、企業による有効なメンタルヘルス対策の一つとなりうるのです。

社員研修や昼休み、部活動などで、従業員が有酸素運動を行う機会を取り入れるのは、そう難しいことではありません。

一般社団法人体力メンテナンス協会では、老若男女関係なく気軽に行うことができ、大掛かりな設備投資も不要な有酸素運動として、バランスボールによるバウンス(弾む)運動を推奨しています。

心理カウンセラーの配置、企業システムの整理や改善などに加え、ほとんどリスクなく行えるメンタルヘルスケア対策として、バランスボールによる有酸素運動を取り入れるという選択肢が存在するのです。

体力メンテナンス協会では、認定バランスボールインストラクターのレッスンへの派遣、認定体力指導士による講座も行っています。