COLUMN

2018.02.13

「楽しいメンタルヘルスケア」って?お金も手間もかからない新しい心の健康確保術!

「メンタルヘルスケア」って何?

「メンタルヘルス」、もしくは「メンタルヘルスケア」。

社会に出ている人は必ずどこかで耳にしたことがあるワードではないでしょうか。

それほど、メンタルヘルスケア問題は、現代社会において関心が高く、また切実な課題となっています。

「メンタルヘルスケア」を定義してみると、「社会に出て働いている人全てが、心の健康を保ち、生き生きと仕事ができるように気配りし、手助けをすること。そしてそのための仕組みを作って実践すること」となります。

この中の重要なポイントは、「全て」の働く人が対象だということです。

つまり、健康に働いている人、過剰なストレスを感じながらも働いている人、心の健康を損ない働き続けることが困難になった人、それぞれの段階にある全ての人にふさわしいケアをそれぞれ提供することが、「メンタルヘルスケア」なんですね。

メンタルヘルスケアの一環として、ストレスチェック制度が義務化されたり、メンタルヘルス・マネジメント検定試験が創設されたりと、国をあげての対策が始まっています。

ではまず、メンタルヘルスケアの基本を見ていきましょう。

 

メンタルヘルスケアの4つの基本

メンタルヘルスケアの基本は、以下の4つに分けられます。

①セルフケア

働く人自身が、ストレス、メンタルヘルスについての知識を身につけ、理解し、自分のストレスへの気づきと対処を行う。

②ライン(上司、管理監督者)によるケア

管理・監督する立場にある人が、職場の環境を把握・改善し、メンタルヘルスに関する相談を受け、職場復帰への支援を行う。

③職場内部の専任スタッフ(産業医・衛生管理者・人事担当者など)によるケア

職場全体におけるメンタルヘルスケア実施の計画を立て、実行する。個人の健康情報を取りまとめ、管理する。

外部のメンタルケア専門家とのネットワークを作り、窓口となる。職場復帰への支援を行う。

④職場外の専門家(カウンセラー・医療機関など)によるケア

情報提供を受けるなど、職場と連携してケアを行う。職場復帰への支援を行う。

 

以上の4つを継続的に実施していくことがメンタルヘルスケアの基本となりますが、この中のどの段階にも、ケアの手段として組み込めるとても有効な対策法があるのです。

それは一体何でしょう?

 

メンタルヘルスケアの画期的方法「有酸素運動」

実は、有効な対策法とは、「有酸素運動を取り入れること」なのです。

やや唐突に感じられるかもしれませんが、実はそんなことはありません。

メンタルヘルスを保つための対策として、職場環境の良さや、人に話を聞いてもらえる環境が必須であることは言うまでもありませんが、働く人自身が自分でストレスを軽減させることができるようになれば、さらにメンタルヘルスケアは進めやすくなります。

数多くの研究事例により、有酸素運動は、うつ病や不安気分の改善に有効だということが証明されています。

強度や時間をコントロールしやすく、低強度であっても効果があるため、休み時間に少し身体を動かす程度でも、きちんと効果が得られます。

また、運動を継続したことで得られる達成感、技術的に向上したという成功体験は、人に自信を与え、困難やストレスに立ち向かう気力を向上させます。

一緒に運動することによって、職場仲間との交流も深まり、職場環境の向上も見込めます。

勤務時間を大幅に割いて相談を受けたり、専任スタッフを雇ってカウンセリングを行ったりするのに比べ、休み時間に有酸素運動を取り入れるのは、お金もかからず仕事の効率も落とさない、事業所側にも良いことばかりの対策法となるのではないでしょうか。

既に運動サークルや部活などで有酸素運動を取り入れている職場も多く存在しますが、本格的なスポーツとなると、運動嫌いや高齢の人にはなかなかハードルが高く、結局は一部の社員しか参加しないということもあり得ます。

老若男女誰でも身体への負担なく行えて、運動神経に関係なく、誰もが楽しく行え、しかも短い時間でもしっかりと運動量と満足感が得られる理想的な有酸素運動があればいいのですが…そんなエクササイズ、あるのでしょうか?

実は、あるのです。

それが、バランスボールを使ったバウンス(弾む)運動です。

 

バランスボールで「楽しく」メンタルヘルスケア!

バウンスとは、バランスボールに座り、ポンポンと弾む有酸素運動です。

ほんの2~3分弾むだけで息が上がり、身体がポカポカしてくるのを感じることができます。

元々リハビリから生まれたエクササイズなので、関節に負担なく運動でき、老若男女問わず行うことができます。

大きく弾むか小さく揺れる程度にしておくかで強度も簡単に調整でき、弾むだけなので運動神経も関係ありません。

さらに、不安定なボールに座ることでバランス感覚の向上や脳活性の効果もあり、仕事の効率にもよい効果を及ぼすことが期待できます。

そして、何より重要なのが、バランスボールエクササイズは、「楽しい」のです。

運動にはつらいというイメージもつきものですが、音楽にのって弾むのは、ほとんどの方にとってつらいではなく楽しいと感じられる体験です。

難しく考えがちな「メンタルヘルスケア」も、バランスボールエクササイズで「楽しく」行えるとなれば…取り入れてみないのは、もったいないと思いませんか?

一般社団法人体力メンテナンス協会では、認定インストラクターによるバランスボールレッスンを全国各地で開催しています(一部海外でも行っています)。

認定インストラクターは、随時出張してエクササイズ方法を指導できますので、バランスボールによるバウンス運動を職場のメンタルヘルスケアに生かしてみたいと思われたら、お近くのインストラクターまたは、体力メンテナンス協会事務局までご連絡下さいね。

一般社団法人体力メンテナンス協会認定インストラクター一覧

お金も時間もかけずに、「楽しく」メンタルヘルスケアすることができたら・・・日本は、変わると思いませんか?