COLUMN

2019.09.01

男前産後ケアvol.4 唯一無二のチームメイトに!

男前産後ケアvol.1 敏腕マネージャーに!
男前産後ケアvol.2 名コーチに!
男前産後ケアvol.3 世界一の登山家に!

 

全3回連載させて頂きました男前産後ケア。
お役立ていただけてますか?

今回は、最終話の第4弾 お届けします。

 

「産後クライシス」という言葉を聞いたことはありますか?

「産後クライシス」とは
産後2〜3年ほどの間に妻の夫に対する愛情も
夫が妻に対する愛情も大幅に減少し
出産後に夫婦仲が悪化する状況をいい
深刻になれば離婚にも繋がってしまうこともあります。

 

産後クライシスはどちらかが悪いわけではありません。
どちらも悪くないんです。

 

家族が増える家族全員にとっての転換期に出会う変化による
心地悪さをきっかけにして
むしろお互いが心地いい家族のあり方を見つけるチャンスにしてみませんか?

 

産後クライシスに負けない最高の夫婦チームで
産後のピンチをチャンスに!
今回は「唯一無二のチームメイト」を目指していきましょう!

 

 

産後クライシスを予防・回避・解消するには?

では産後クライシスを予防・回避・解消し
チャンスに変えていくにはどうしたらいいのでしょうか?

「赤ちゃんはママが一番」と思い込み
家事育児を産後女性に任せっきりにしていませんか?

 

産後女性の頭の中には無数の「しなきゃいけないこと」が
24時間 脳内を駆け巡っています。

「ご飯 何にしよう?」
「冷蔵庫の中 何があったかな?」
「子ども達 寒くないかな?暑くないかな?危なくないかな?」
「子どもの病院 予約しなきゃ」
「今日はゴミの日だっけ?」
「洗濯物 外に干したけど天気は大丈夫かな?」

子どもの健康をちゃんと守れるように
家事が滞らないように・・・と頭の中は常に緊張状態
気持ちの糸は常に張り詰めた状態になっています。

睡眠が細切れかつ赤ちゃんの世話で疲れがたまり
体力不足などから気持ちの余裕が持てずイライラしてしまいながらも
愛情から起こる義務感などに背中を押され頑張り続けています。

 

この産後女性の心にある張り詰めた糸を解き
ゆったり家族で一緒に楽しめるようにするには
夫婦チームのチームメイトの存在が必要不可欠なんです。

 

 

夫婦チームがうまくいくポイントとは?

夫婦に限らず仕事やスポーツにおいても
チームがうまくいくためのポイントは一緒です。

「コミュニケーション」

パートナーとお互いに向き合う時間を丁寧にとってみたり
育児家事のシェアや感謝を意識して形や言葉にするなど
今までに増してコミュニケーションを丁寧にとってみて欲しいのです。

 

ぜひ 産後という家族の転換期だからこそ
いつでも話し合える距離感を保てるように心がけてみましょう。

 

夫婦チームがうまくいく コミュニケーションのコツとは

産後の夫婦チームがうまくいくために欠かせないコミュニケーションには
こんなコツをご紹介いたします。
お役立ていただけたら嬉しいです。

 

 

・相手の様子を冷静に観る。 相手のイライラに流されない。

産後女性の心身の仕組みとして
「気持ちのバランスの問題」や「性格の問題」ということではなく
体のバランスもホルモンバランスも
すべてにおいていつもとは違った状態になっています。

例えば、母乳の分泌を促すホルモンであるプロラクチンの分泌量が
産後の「敵対的感情」に関与しているとも言われています。

 

今までイライラしなかったようなことでも
産後の体と心の状態においてはついイライラしてしまったり
その感情がパートナーに向けられてしまうこともある。

 

そういうことが起こるということを
あらかじめ知っているだけでも冷静に受け止められるようになり
お互いのイライラに影響し合うことでの
産後クライシスの深刻化を予防することができます。

 

 

・相手の存在に触れる。

大変そうだから。イライラしてそうだから。
話しかけると怒られそうだから・・・

 

そんな風に腫れ物に触るようにそーっとしておくのではなく
「行ってくるねー!」「ただいまー!」の挨拶のやりとりでもいいのです。

 

目を見て笑顔で話しかけるなど
男性からも積極的にコミュニケーションをとってもらえると
産後女性はホッと気持ちが緩んで嬉しかったりするのです。

 

ママではなく出産前に読んでた名前で呼びかけてもらえるのも嬉しいですね。
心に抱えていた気持ちも、ほろりと話しやすくなったりします。

 

 

・話上手は聴き上手

産後女性がほろりと話を始めたら
話し上手は聞き上手というように
まずはどんな話にも耳を傾けてみてください。

そんな中 産後女性自身が感じているピンチを聞けた時
その時こそ 最高のチームメイトとして
ピンチをチャンスに変えていきましょう!

チャンスに変えていく提案を二人で考えていく際
チームとしての意識を心に据えておくことも大切です。

 

チームというとメンバー同士が対等な関係。
「手伝う」というのは
家事育児を基本的に担うのは産後女性。自分はチーム外から臨時でお手伝いする人。
という前提ありきの言葉になりますよね。

・・・ではなく「一緒にやる。」という形がチームとしてうまくいく
理想的な基本スタンスとなります。

 

そのチームとしての観点から
産後女性が協力して欲しいと思っていること

家事を分担してほしい
休日は子どもを連れだして欲しい・・・など
具体的に聞き出してみましょう。

その上で
「夫婦共にどちらかが我慢する」以外の方法
二人で考え導き出していくのです。

 

 

そんな風に2人で支え合っていけるようになると
子育てってこんなに楽しいんだ!って
夫婦共にチームメイトとして喜びを分かち合えるようになり
家族で暮らす幸せをお互いにより感じられるようになると思います。

 

初めからうまくいくことばかりではないかもしれません。

ケンカしたり 話し合ったり 気持ちを伝え合ったり・・・
ドタバタしながら信頼し合い助け合う夫婦関係を築いていけたら
そんな夫婦に育てられた子どもにとっても最高のギフトになります。

 

 

一般社団法人体力メンテナンス協会では
ご夫婦一緒に受講していただけるクラスも各地で開催しています。

クラスに参加することで
日常的になかなか取れなかった
二人で丁寧に考え合える時間を確保することができます。

ぜひお近くのクラスをお役立てくださいね。

 

お近くのレッスン情報はこちらよりご確認ください。
http://www.pca-tairyoku.or.jp/lesson/lesson_cat/total/