１分エクササイズで大丈夫！ミトコンドリアを味方に「疲れ知らずの体」を！！

「体力がなくなった」「どんどん疲れやすくなっている」「近頃は無理がきかなくなった」こんな感覚はありませんか？

いつでも溌剌と過ごせる「疲れ知らずの体」をつくるためには、細胞内に存在する「ミトコンドリア」がカギを握っており、実はこの「ミトコンドリア」を増やすことが決め手なのです。

今回は、「ミトコンドリア」にフォーカスを当てて「疲れ知らずの体」をつくる秘訣を紹介していきたいと思います。

ミトコンドリアに注目する意味と価値

ミトコンドリアとは、細胞の中にある小器官のひとつ。酸素を利用し、糖や脂肪酸からATPというエネルギー物質を作りだす働きをしています。私たちが心臓を動かし、呼吸をすることができているのも、細胞を動かすために必要なエネルギーをミトコンドリアが作り出してくれているからなのです。

私たちが生きていく上で必要なエネルギーの約９割はミトコンドリアで生産され、全身の細胞に供給されています。ミトコンドリアがしっかりと働いてくれているおかげで、私たちは生命を維持していくことができているのです。そして、元気なミトコンドリアの働きによって十分なエネルギー物質を作り出せる体であれば、私たちは日頃から軽やかに体を動かし、「疲れ知らず体」を作り出すことができるのです。

運動のススメ：ミトコンドリアを増やすと元気になるワケ

ミトコンドリアが増えると、それだけで全身へ補給されるエネルギーが多くなり、体は疲れにくくなります。特にミトコンドリアは大きな筋肉に数多く存在しているため、運動によって筋肉を増やしていくと効率よくミトコンドリアも増え、疲れにくい体になります。

さらにミトコンドリアは、「活動量に応じて必要な分だけ作られる」という仕組みがあるため、運動することによってより多くのエネルギーが必要な状態になると、それを補うためにミトコンドリアが増えていくことが明らかになっています。

効率的にミトコンドリアを増やす有酸素運動を習慣に！

運動には、ウォーキングやジョギングなどの「有酸素運動」と筋トレなどの「無酸素運動」がありますが、ミトコンドリアを効率的に増やすには「有酸素運動」の方が好ましいことが分かっています。ただ、一時的なイベントとして体を動かすだけでは、前述したように、運動量が低下すればミトコンドリアの数も減少してしまいます。

「疲れ知らずの体」を作っていく上で大切なことは、無理のない習慣化によって運動を日常のものとし、日頃から活動量の高い生活を送っていくこととなります。

「仕事が忙しくて無理です」という方に朗報！１分だって大丈夫！

運動が大切なことはわかっている。でも、忙しくて時間が取れない。そうジレンマを感じている人も多いことでしょう。今回は、そんな方にも心強い情報をシェアします。

実は、ミトコンドリアを増やすスイッチをONにするためには、「少しキツめの運動を1分続ける」だけで可能ということが研究で明らかになっています。つまり、通勤中や買い物、子どもの送迎の合間などで、１分早歩きをしたり、エレベーターを使わずに階段を上り下りするだけで、ミトコンドリアを増やすスイッチを稼働させていくことができるのです。

ここで大切なポイントは、「少ししんどいな」と感じる負荷を体に与えてあげること。外出する時間さえ確保することが難しい人は、家でスクワットや腹筋をするだけでも大丈夫。こうしてミトコンドリアを活性化するスイッチを一旦ONにしてあげれば、その効果は一定時間続くため、こうした１分エクササイズを日常へ取り入れていくことで、ミトコンドリアは確実に増え、「疲れ知らずの体」を作りだすことができるのです。

ちなみに信州大学で調査された研究では、運動を1週間に合計60分間積み重ねていくことができれば、１か月後には歩くのが楽になり、２か月後には体が疲れにくくなることが明らかになっています。

理想的な身体活動として「１日8000歩が理想」と言われていますが、「時間がなくてどうしても無理」と考えていた方も決して諦めずに、まずは１分エクササイズから始めてみてください！

まとめ

今回は、「ミトコンドリア」にフォーカスを当てて「疲れ知らずの体」をつくる方法について書いてきました。

１分エクササイズでも、これを継続することでミトコンドリアを増やしていくことができるという知見は、今後の健やかな体つくりに向けても非常に有益な情報となるのではないでしょうか？

１分でいいのです。ぜひこの１分を自身のために確保し、より溌剌に生きる毎日にしてほしいと願っています。

また幣協会のインストラクターや指導士は、体力つくりの専門家として、効果的なエクササイズの紹介やレッスンを開催しております。もっと体を動かしていきたい。もっと軽やかな体になりたい。もっとエネルギッシュに活動できる自分になりたい。そう願っている方は、レッスンでお待ちしています。ご興味ある方は、お気軽に事務局までお問い合わせください。