COLUMN

2022.11.04

「秋うつ」になっていませんか?調子いい身体と暮らしをつくる「体力つくり」を!

 

深まる秋とともに、理由はよくわからないけど落ち込んだり、無気力になったりしていませんか?こうした症状が続くようであれば、もしかすると「秋うつ」になっているかもしれません。今回は、この時期に注意したい「秋うつ」に関するお話です。

 

「秋うつ」って何ですか?

 

秋になると気分が落ち込んでしまう「秋うつ」は、季節性うつ病のひとつであり、日照時間が短くなってくる10月頃から春頃まで続くという特徴があります。

 

以下のような症状がないか、確認してみて下さい。
●ゆっくり休んでも疲れがとれない
●ちょっとしたことですぐ落ち込んでしまう
●何をするにも億劫に感じる
●仕事や勉強に集中できない
●どんなに寝ても常に眠たい
●ついつい過剰に食べ過ぎてしまう

 

秋うつの特徴としては、過食過眠の症状があり、十分に寝ているのに目覚めが悪かったり、日中に眠くなったり、パンやチョコなどの糖質を含む食べ物を異様に食べたくなったり…。こうした症状が悪化していくと、家事が出来なくなったり、仕事や学校に行けなくなったり、日常の生活にも影響を及ぼしてしまう可能性があります。

 

「秋うつ」になってしまう原因は?

 

秋うつ」になる原因としては、日照時間の減少によるセロトニン分泌量の減少自律神経が乱れやすくなることが指摘されています。

 

セロトニンは、感情や気分のコントロールに関わる脳内の神経伝達物質のひとつ。日光を浴びるとセロトニンが生成されますが、日照時間の減少によって分泌量が低下することによって、不安や落ち込み、うつなどの症状が出やすくなると言われています。

 

また、朝晩の気温差や気圧の変化で心身に負担がかかりやすい秋は、自律神経が乱れやすくなりやすい季節です。自律神経は、心身を調子を保つうえで重要な役割をしていますが、不安定な気候によって乱れやすくなり、体調を崩しやすくなってしまいます。

 

「秋うつ」に無縁となる2つの生活習慣

 

前述のとおり、セロトニンの生成には日の光が不可欠であるので、「起床時に朝日を浴びること」が重要となります。目が覚めたら太陽の光を積極的に浴びる習慣をつけることで、体内リズムを整えていくことが期待できます。

 

さらに、冬の寒さに負けない元気な体を作る上でもお勧めしたいのが、「適度な運動」です。適度な運動が体調や精神を整えることは様々な研究で明らかにされていますが、それは自律神経の乱れを整えたり、リズム運動となるウォーキングなどの有酸素運動を行うことによって、セロトニンやドーパミンの分泌を促し、やる気やモチベーションを高めていくことが期待できるからです。

 

「なんか調子いい」が当たり前の生活を

 

季節の変わり目ごとに倦怠感や疲れを感じ、「なんか調子わるい私」が当たり前になっていませんか?冬を迎えていくこの時期こそ、免疫力を高め、強く元気な体を作っていきたいものですが、その鍵となるが「ミトコンドリア」です。

 

私たちが毎日生きていいられるのは、「ミトコンドリア」から作りだされる「ATP」というエネルギー物質のお陰であり、ミトコンドリアでのエネルギー生成が停止したら、人は3分しか生きられないことをご存知でしょうか?

 

常に呼吸をし、心臓が動き、自律神経やホルモンによって恒常性が滞りなく保たれ、私たちが命を生かしていくことができるは、”生命活動の基となるエネルギーをミトコンドリアが休みなく生成してくれているから”です。

 

なんか調子よくない。そう感じるならば、細胞内のミトコンドリアの数が減り、「体力不足」になっているかもしれません。そんな時は息が弾むくらいの「適度な運動」をして、体中に新鮮な酸素を送ってみて下さい。なんか気持ちいい。この感覚が、ミトコンドリアから十分なエネルギーが作りだされ、体が喜んでいるサインです。

 

誰もが元気になる「体力つくり」を始めてみませんか?

 

一般社団法人体力メンテナンス協会では、こうしたエネルギー生成の仕組みに着目した「体力つくり」の啓発を国内外問わず行っています。

 

なぜ動くことが重要であるか。それは十分な活動がなければ、ミトコンドリアの数が減り、生きていくために必要なエネルギーを作りだすことが出来なくなるからです。十分な体力・気力を養い、自律神経を整え、生命活動を健全に維持いくためには、「適度な運動」が不可欠です。

 

これからますます寒くなる季節。なんか調子いい私。なんか調子いい暮らしは、自ら作りだしていくものです。外での運動に抵抗や自信のない方は、屋内でも効果的に有酸素運動ができる「バランスボールを用いたエクササイズ」をお伝えしています。ぜひ体験してみてください。