COLUMN

2016.08.30

骨盤矯正にはどんな効果があるの?自宅でできる骨盤の歪みチェックと矯正方法

骨盤矯正という言葉はよく耳にしますが、実際にはどんな効果があるのでしょうか。

骨盤が歪む原因から、お伝えします。

また、自宅で簡単にできる骨盤の歪みチェック法や、自分で骨盤を整える方法などもご紹介します。

 

骨盤が歪む原因

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骨盤は、上半身と下半身をつなぎ、身体の重心が位置する重要な部位。

身体のバランスを取るだけでなく、子宮などの内臓を支える働きもしています。

 

・同じ側の肩にばかりカバンをかける。

・足を組む。

・片足に重心を置いて立つ。

・横座りをする。

・ハイヒールをはく。

 

このような、日々の身体の使い方のクセや偏った姿勢が、骨盤の歪みを作り出していきます。

また、生活スタイルの変化による筋力の低下の影響で、現代の日本人の骨盤の歪みは、昔の日本人に比べて深刻な問題となっています。

その中でも特に、妊娠中の女性は、骨盤が大きく歪みやすい状態にあります。

妊娠期特有のホルモンの影響で骨盤がゆるみやすくなり、骨盤周りの筋力も低下し、お腹が大きくなるにつれ、姿勢が変化して筋バランスが崩れるからです。

「ゆるみ」は、「歪み」を作り出すのです。

 

骨盤矯正の効果とは

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さて、骨盤が歪むと何が起こるのでしょう。

骨盤の歪みは、様々な不調を引き起こします。

身体に負担のかからない姿勢を保ち続けることができなくなり、血流が悪くなった結果、自律神経やホルモンバランスにも影響が出てきます。

具体的にあらわれてくる症状としては、頭痛、めまい、生理痛、不妊、むくみ、冷え性、肩こり、腰痛、股関節痛、子宮脱、ぽっこりおなかなど。

また、基礎代謝が落ちて、やせにくい体質にもなってしまいます。

骨盤の歪みは、全身にわたって影響を及ぼしてしまうのです。

もしも、これらの症状が身体に出ていて、それが骨盤の歪みに起因したものであるのならば、骨盤矯正を行うことによって、これらの症状の緩和、改善を期待することができます。

特に、産後にきちんと骨盤を整えることは、妊娠前よりもきれいな身体を手に入れるまたとないチャンスだと言われています。

簡単にできる骨盤の歪みチェック方法

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骨盤の歪みによる弊害を知ると、自分自身の骨盤がどんな状態にあるか、気になってきますよね。

骨盤の状態を自分自身でチェックする簡易的な方法は、いくつかあります。

今日は、その中から一つご紹介しましょう。

 

まず、長座になり、左右対称になるように姿勢を整えて、骨盤をしっかりと垂直に立てます。

つま先同士をトントンと数回打ち付けて、力をフッと抜きます。

つま先の開き具合を見ます。

このつま先の開き具合が、骨盤の状態を示していると言われています。

つま先が右に開いていれば、右の骨盤が開いている。前後にズレがあれば、骨盤にも前後の歪みがある、という具合です。

ただし、つま先の開き具合は、膝の使い方や身体のクセにも影響を受けるので、これはあくまで簡易的な方法と考えて下さい。

精密なチェックはプロの手に委ねてみることをおすすめします。

 

自宅でできる簡単な骨盤矯正(セルフケア)方法

骨盤の歪みを本格的に矯正するには、やはりプロによる施術を定期的に受けるのが一番ですが、ご自宅で簡単にできるセルフケアの方法もあります。

ここでは、そのうちのいくつかをご紹介いたします。

骨盤のセルフケアのプロセスは、大きく分けてこの4つ。

 

①凝り固まった筋肉をほぐす

②歪みを整える

③ゆるんだ、開いた骨盤を締める(※骨盤が開いている産後女性に必要なプロセス)

④その位置をキープするための筋肉をつける

 

骨盤をいくら矯正しても、その位置をキープするための筋肉がなければ、すぐに元に戻ってしまい、効果は長続きしません。

そのことを踏まえて、簡単にできるセルフケア方法を2つお伝えします。

 

①膝倒し

仰向けになって膝を三角に立て、身体を左右対称に整えます。そのまま、膝をゆっくりと右、左、右、左と順に倒してください。

膝を倒した時には、顔は膝と反対の側に向けます。

この動きを繰り返すことで、凝り固まった骨盤周りの筋肉をゆるめ、ほぐすことができます。

②ヒップウォーク

長座になって、身体を左右対称に整え、骨盤を垂直に立てます。その状態で、大きく腕を振りながら、骨盤を車輪のように大きく回すイメージで前に向かってお尻で歩いて下さい。数歩歩いたら、今度は後退します。

この動きを繰り返すことで、骨盤周りの筋肉をほぐすだけでなく、左右対称の動きで骨盤を整え、その位置をキープする筋肉をつける効果も期待できます。

 

骨盤矯正に最適な運動とは?

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骨盤のケアに必要なプロセスを4つお伝えしましたが、実は、この4つを全て同時に行うことができる、理想的な運動があるのをご存じでしょうか。

それは、バランスボールを使ったバウンス(弾む)運動です。

バランスボールの上に座って姿勢を整え、弾むだけで、凝り固まった筋肉をほぐし、歪みを整え、開いた骨盤を適度に締め、その位置をキープするための筋肉をつけるというプロセスを、同時に全て行うことができるのです。

一般社団法人体力メンテナンス協会では、認定インストラクターによる産後女性向けや、一般向けのバランスボールレッスンを全国各地で開催しています。

また、バランスボールレッスンと合わせて受けるとより効果的な、認定骨盤補正師による骨盤補正プログラムも充実しています。

ぜひ、足を運んでみて下さいね。

 

最後に

骨盤を整えることで、全ての身体の不調がすぐに解消されるというわけではありません。

しかし、骨盤が整うことは、姿勢、血流、自律神経、ホルモンなど、身体の中の様々な部分が整うことにもつながり、健康で生き生きとした毎日を送る助けになるのは間違いないと言えるのではないでしょうか。

骨盤をきっかけに、ご自分の身体や健康について、一度しっかりと意識してみることができるといいですね。