COLUMN

2022.06.15

健康経営で注目のプレゼンティーイムズ:「不調で出勤」が当たり前になっていませんか?

 

心身ともに健康な従業員ほど仕事に対するモチベーションが高く、さらに健康な従業員が多い企業はそうでない企業に比べて、生産性が高く、離職率や企業による医療費負担が低い。

 

これは、「健康経営」を提唱したアメリカの心理学者ロバート・H・ローゼンの言葉です。

 

企業が従業員の健康に配慮することによって、経営面においても大きな成果が期待できる」との考えから、健康と経営の両側から戦略的に実践していく「健康経営」。今回は、この健康経営で注目されている「プレゼンティーイズム」に関する話題です。

 

 

プレゼンティーズムとは?

 

プレゼンティーズム」とは、「出社していても何らかの不調のせいで頭や身体が思うように働かず、本来発揮されるべきパフォーマンスが低下している状態」のことを言います。これは、従業員の健康に対する投資効果(ROI)を測る指標として、「アブセンティーイズム」とともに注目されてきたものです。

 

これまではメンタルヘルスなどの健康問題で病欠していた「アブセンティーイズム」に注目されがちでしたが、近年では、「プレゼンティーズム」の方が生産性や業績に影響する割合が大きく、経営面からも早急に従業員の健康を高める取り組みを行う必要があることが指摘されています。

 

実際に、東京海上日動健康保険組合が2015年に発表した報告書によれば、「労働生産性の損失の占める割合は、約3割から6割と幅はあるが、最大のコストはプレゼンティーズムであるという研究が多数である」と示されています。

 

プレゼンティーイズムに注目した健康経営

 

体調不良は放置しておくと、どんどん悪化し、休養から退職にまで追い込まれてしまうケースも決して少なくはありません。症状が深刻になるまでに問題解決に導くことはもちろん、そもそも体調不良を回避し、従業員が健やかに働ける環境を整えていく企業側の積極的な取り組みは、企業イメージや業績の向上に直結し、将来への投資にも繋がっていくものです。

 

実際に、健康経営を積極的に実践していくことで、「プレゼンティーズム」が減少し、生産性の低下や医療費増大の問題解決に繋がっていくことが、これまでの様々な企業の取り組みからも明らかになってきています。

 

プレゼンティーズム」を防ぐには、1人1人の従業員が心と体の両面を健やかに過ごすことに目を向けていくことが大事です。それには「働きやすい環境を整える」ことに留まらず、健康意識を高め、運動や食事といった「健康的な行動を促す環境」を考え、実践していくことも必要となっていきます。

 

こうした中、運動をオフィスで取り入れる企業は年々増加傾向にあり、個々の能力やチームワークを高めること、生産性に大きな成果を生み出しています。特に、有酸素運動によるストレスケアやメンタル面への効果は医学・産業の世界で近年大きく見直されています。

 

従業員の健康改革を始めていきませんか?

 

一般社団法人メンテナンス協会では、有酸素運動を主とした独自のメソッドに基づき、働き盛りの方への個別プログラムだけでなく、会社の福利厚生にも対応した運動支援を行っています。また、コロナ禍となって更に懸念が高まっている「うつ問題」においては、協会設立時から真摯に取り組んでおり、インストラクターへの企業派遣やメンタルヘルス対策に向けた支援も意欲的に行っております。

 

協会が推奨しているバランスボールエクササイズは、決して外に出向かなくても、屋内で有酸素運動ができる利便性が好評であり、お昼休みなどの隙間時間を有効に活用し、数分でも心地よく体を動かしていくことで、脳疲労を解消し、体の内側から「真の体力」を養い、気力を満たしていくことができます。

 

こうした、いつでも、どこでもできる体力つくりは、在宅勤務となって運動不足を自覚している従業員の健康度を高め、「アブセンティーイズム」、「プレゼンティーズム」の解消にも繋がっていくものです。

 

従業員の体力・気力を養い、組織としての基礎体力の向上も期待できる運動支援を望まれているようでしたら、健康経営の推進の一助として幣協会の「体力メンテナンス」の導入を検討されてみてはいかがでしょうか。